人間の食品工場で、食材の輸入には大腸菌検査と細菌検査の二つの検査がありますから、安全性は間違いありません。
輸入品は冷凍された状態で、国産牛や豚・鶏はナマのまま市場や屠畜場から取り寄せています。
そのうち加工する必要のないナマ肉は、冷凍のまま直接うちの冷凍庫に送られてきます」フードは冷凍、スナック類は乾燥させただけの加工だ。
スナックは岩手の工場で脂を取ったりスライスしたりして、みちのくペットフードという関連の会社に持っていき、そこで自然乾燥させて飯能に送ってもらっている。
乾燥には、天日干しと遠赤外線を使うやり方、あとはボイラーであたためる方法があるが、Mファームでは遠赤外線を使っている。
遠赤外線だと中から乾燥が始まるので、犬の曙好性もいいそうだ。
「スナック類はある程度の大きさに切って金網の上に乗っけて乾燥させています。
だからうちの肉には網目が付いてますよ。
ナマじゃないから酵素はたしかになくなりますけど、スナックはあくまでもおやってすから」Mファームの今のメイン商品は、北米から来る冷凍馬肉だ。
馬肉はミンチとスライスタイプの2種があって、ミンチの方が人気が高い。
ミンチはごはんナップ。
@がメイン商品の冷凍馬肉。
やパスタやドッグフードに混ぜて使ってもらう。
「ナマ肉は1ヵ月与えていると、毛艶がどんどんよくなってきます。
あげてるときはなかなか気づかないものですが、やめたら元に戻るからすぐに分かる。
早い犬だと、2週間ぐらいで変わってきます。
犬は人間より皮膚の代謝が激しいですから。
そういうハッキリした変化を飼い主さんが実感すれば、おのずとリピーターも増えてきます」今は、アジアインターなどでトップを取るような犬も、みちのくのナマの馬肉を食べているそうだ。
「アレルギーのないワンちゃんには牛や豚、鶏のナマ肉をおすすめすることもあります。
うちと提携している酪農家では、農薬や抗生物質を使っていませんから。
そういう酪農家グループや無農薬農家が東北にはあるんです。
私はもと生協にいて、その後もずっと自然食の店をやってきましたから、そういう農家のネットワークがあるわけです。
彼らが収穫するトマトや大根は、みんな水に沈む本物の有機野菜ですよ。
比重が重い。
ナスでもなんでも丸かじりできますし、ピーマンだってナマで食べられる」極端なことを言えば、牛や鶏が駄目という子でも、みちのくのものだけは食べられるというユーザーもいるそうだ。
同じ牛やチキンでも、いい素材で添加物がなければアレルギーなんか出ないし、出ても症状が軽い。
薄暗いケージの中で抗生物質漬けで飼われていた鶏の肉には出ても、放し飼いで飼われていた鶏には反応が出ないとHさんは言うのだ。
ナマ肉については、こんな話も出た。
「近所の犬がガンで余命いくばくもないということで、相談に見えたんですよ。
私は言ったんです、ナマ肉をあげて下さいと。
そうしたら、その犬は次の日から立って、3日目ぐらいからは歩いて散歩に出かけ、日日目の朝、眠るように亡くなっていたそうです。
たとえ寝たきりでも1分1秒でも長く生きていてほしいと思うか、短くても元気に散歩しながら逝くか…それは飼い主さんの考え方次第だとは思いますけど、いい思い出が残るのはどちらかと言えば、やっぱり後者じゃないでしょうか」みちのくのスナック類は、かなり充実したラインナップになっている。
Hさんは、これについても特別なこだわりを持って取り込んできたそうだ。
「ジャーキーなんてどこでも売ってますけど、中にはロウソクでコーティングかけてあるものがある。
なんでそんなことをするかと言うと、メーカーはクレームの出ない商品をつくることを第一に考えるからです。
色が変わらない、袋が破れない…そのためには健康を害するようなものでもどんどん使う。
うちではそういうことはいっさいやりません。
ナマ肉でいくらいいものを提供しても、おやって評判を落としたら何にもなりませんから」ダチョウのフリーズドライというのもある。
これは材料だけをオーストラリアから持ってきて、日本の食品メーカーで加工してもらっている。
お湯をかけるか水でふやかしてあげる。
10分ぐらいつけておくとナマ肉になるという。
熱を使わないので酵素が破壊されないのが利点だ。
フリーズドライでは、ほかに納豆やにんじん、おから、グリーンピース、さつまいも、チーズ、いんげんなども扱っている。
「私はできるだけ今のペットフードの比率を下げたいと思ってるんです。
そのためにはいろんなものを売っていこうと。
ペットフードに馴れている人には、こういうものがあった方が入りやすいかなと思うわけです。
これを主食のごはんやパスタに混ぜて使ってみてほしい。
水分を飛ばしているから甘みがあって、おやつにもいいですし」カンガルーの肉も扱っているが、工場に運ばれてきた肉を見ると鉄砲の弾が入っていることがあるそうだ。
オーストラリアでは、一定以上頭数が増えるとカンガルーを捕獲してもよいという許可が出る。
捕獲して6時間以内に処理ができるものが人間用、それ以上経ったものはペットや家畜用に回すことになるという。
もちろん完全な野生動物ということだから、汚染度は少ないと言えるだろう。
サプリメント類も充実させている。
ビール酵母やカルシウム、コラーゲン、馬や午や鶏肉を粉末にしたものもある。
痩せ気味なので少し栄養をつけて太らせたいという場合に使う。
犬用に調整してもらっているミルクもある。
こちらは、牛乳にビタミンやミネラル、アミノ酸など10数種類を入れて、できるだけ母乳に近い形にしたもので、水に溶かすかごはんにふりかけて食べさせる。
お度ぐらいのお湯に溶かしてほ乳瓶で飲ませている人もいるそうだ。
「サプリメントは全部、粉末になっています。
ごはんの上にふりかけるか、混ぜるかしてあげてもらいます。
錠剤は使いません。
錠剤にすると、どうしても加工に添加物を使うことになりますから。
ビール酵母は基本の中の基本ですね。
ビタミン、ミネラル、アミノ酸が臼種類入っている食べ物は、人間の食材でも存在しません。
あと山羊のミルクもいい。
カルシウムが一番豊富なんです。
基本的には純度の高いもので、単価的に安いものにしたいですから、缶とかビンに入れずに包装もできるだけ簡素にして売ってます。
ブリーダーさんの中には、子犬たちのために週に10キロまとめて買っていかれる人もいますよ」命あるペットを飼うならいいものを買う覚悟をMファームの商品を今、一番売ってくれているのは獣医さんだという。
ちょっと意外な気もするが、最近はネットなどで勉強をしてナマ肉を奨励する獣医さんも増えているそうだ。
次に多いのがドッグカフェ。
「ドッグカフェのお客さんは意識が高い」とHさん。
生体を扱わないドッグカフェでは、商品の説明の方に力を入れているからだそうだ。
みちのくの商品は高いため、スーパーやホームセンターに置いておいてもほとんど売れない。
説明して納得してもらって、はじめて売れる「説明商品」というわけだ。
「うちの鶏のササミはmgが480円、ホームセンターなら同じものが1キロ980円で売られています。
安いもので材料を揃えようとすると、まずは国産の冷凍ものを使うんです。
もっと安くしようとすると、輸入物のササミになる。
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